面白いことを気づいたので報告します

 

「自分の話が冗長だなぁ」と悩んでいる人にはもしかしたら役に立つ気づきかもしれません。」

 

人が長話をしてしまうタイミングは色々だと思うので、あくまで私が気づいた1例です。

 

結論から言うと、人は話が冗長になってしまうときは「自分の至らないところを無意識に庇おうとしてしまっている時」かもしれません。

 

簡単に言うと、人が言葉を必要以上に多く語る時は、より詳しく内容を伝えたい時です。ただ、自分が伝えたいと思う内容と、相手が実際に何を知りたいと思って質問したのかは違う場合があります。その時、相手の視点から見たら「話が長い」と思われてしまうのだと思います。

 

以下、私の話です。

 

 

 私は就職活動の時の面接が苦手です。理由は、質疑応答になかなか簡潔に答えられないためです。話のリズムが悪く、就職エージェント相手の練習でもなかなか好印象を持ってもらえている感じがしません。

 

「なぜ、自分は話しているうちに要点がぼやけてしまうのだろう?」と悩みました。

 

それで、分析してみて気づいたのですが、私がスパッと質問に答えられない内容はズバリ自分が不安に思っていることを聞かれた時でした。

 

私の場合は、「どういった仕事(経験)をしてきたのか?」「過去の経歴は?」などの内容です。

 

こういう質問をされた時「自分の経験がそのまま受け入れられるのだろうか?」と不安が無自覚に出てきて、言い訳じみた回答が増えてしまいます。

 

これは単純に自信がないからしどろもどろになっている、だけではなく、より考えてみると、「自分の経験を悪く受け取られたくない」と言う心理が働いていたのだと思います。

 

私は自己肯定感がとても低い人間で、自分の過去の経験の中でも、うまくいかなかった方の内容にばかり注意が言ってしまいます(おそらくネガティブバイアスだと思います。)それで悪かったところや自信がないところばかり思い出してしまうので、ついつい弁明するように口数が増えてしまったり話が逸れてしまっているのだと気が付きました。

 

無論、面接のような場面で、余分な言葉を重ねることは話の中核を不明瞭にしたり、かえって何が言いたかったのかを分かり辛くしてしまうデメリットがあります。私が面接がうまくできない理由の一つはおそらくそうした話の焦点をぼやかしてしまう癖があるからなのかもしれません。

 

他人は自分が思っているよりも自分が意識している欠点に意外と気づいていないこともあります。

 

なので、特に面接で経歴を話す時などは、自分が自信がなかったり、欠点だと思っていることと、それが他人にはどう見えているかのギャップには注意しておくべきだと思いました。

 

そして、相手から見たら「どうでも良い」と感じている内容をやたら長々弁解しているように見えて、話の内容よりも、話自体が退屈だと感じさせてしまう可能性もあるのかもしれないと感じました。

 

 

 

人間はもともとポジティブよりネガティブに敏感にできています(プロスペクト理論より)。なので、おそらく過去の記憶を想起するときも、よっぽど楽観的な人でもなければ自分の嫌な面も必ず思い出すと思います。そのとき私のように過度にネガティブに注意を向けていると、気がつかないうちに自己弁護に走って話が逸れてしまっていることもあるのかもしれません。