デービット・アトキンソンさんとひろゆきさんの(本での)内容ならどっちが正しいのか・・・?

内容の概要を言うと最低賃金をあげたほうがいいのか、上げない方がいいのか?

 

デービット・アトキンソンさんの『日本人の勝算』・・・などの『〇〇の勝算』シリーズ(※僕がちゃんと読んだのは『日本人の勝算』だけなのですが・・・)の内容は、今問題になっている(?) 日本経済の低迷=企業成長率の停滞(を起こしてしまう社会構造)×少子高齢化問題に対す解決方法を提唱されている本です。

 

洞察、考察に富んだ面白い本だと思いました。

エコノミスト=経済学者とかの論文をエビデンスに経済学を軸にした洞察がなされていると思われる。

(読書レベル:僕は高卒レベルの学力なのですが、そのレベルでも読んでいても、言いたいことは理解できるので、簡便な書き方なのだと思います。)

 

で、ひろゆきさん(※本人曰く、自分が語ったことをライターさんが文字に起こしてくれていると言われていましたが)の『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』 YouTubeの要約動画だと「ペタング界のイチローになるな」などが(個人的には)印象的だったと思いますが、 実際読んでみて気になったのが今回書いている、最低賃金をあげると雇用が減って逆に無収入(雇われないパターン)が増えてしまうのではないか?と言う話

 

ひろゆきさんのお話は面白くて普通に好きです。忖度がなくて時に残酷な(自分の弱さを見つめなくてはいけないような)辛さもありますが笑

 本の内容は概ね流行りのYoutubeの切り抜きに近いところがあります。エビデンスとしてのデータなどが追加されているところが新しいです。

 

 

で、若干問題の最低賃金を上げるべきかどうなのか。

 

上記2冊の本しか読んでないですけれど・・・(なので浅い理解なので怒らないでくださいね汗)、

 

 最低賃金を増やすことで時間当たりの労働価値(生産性)の強制的な向上を目的にした提案(前者) に対して、 最低賃金を増やすことで、労働力のオートメーション化が進み、逆に雇用の減少が進むのではないか?と言う洞察(後者)

(※後者の論理 最低賃金の上昇→人件費の増加→事業主視点での合理化=人件費削減のためのオートメーション化促進→雇用の減少)

 

 

個人的には最低賃金の向上をきっかけに長らく停滞しているという、個人の生産性の向上、海外勢力に対抗できる競争力の復活などがあればいいなぁとか思うのですが・・・ 

 

結局、後者の最低賃金を上昇させるだけでは逆に雇用の減少が生じるのではないかと言う考察の方が現実的のような気がしてしまいます。

 

 

理由は、前者は最低賃金上昇による生産性の増加という論理には前提として、日本の事業主の経営努力による人件費増加に見合うだけの価値創出が行われる、という内容が含まれているからです。

 

これはいわゆる性善説のような気がするのです。

嫌になってしまうことに、日本は現状、ブラック企業のような低賃金で人件費を削って収益を増やそうとするような企業がたくさんある状態です。

こうした体質が大きな割合を閉めている状態では

おそらく努力の方向は上記で書いたように価値の創出に向かうのではなく、いかに人件費削減の代替を考案するかというようようなものになるのではないかと考えられて仕方がないです。